山岳用テント プロモンテ VL26T(VL27)をしばらく使ったのでレビュー

 以前テント購入で悩んでいる記事を載せました。



しかし結局迷いに迷った結果、プロモンテのVL26Tを購入しました。
今はモデルチェンジしてVL27になってるみたいですね。





決め手は実績あるダンロップの系列を汲んでいる事、ダンロップよりは軽量であること、自分が購入した時はサックスブルーの綺麗な水色が気に入った事などでした。

ダンロップ方式の吊り下げ式も自分にはメリットが多そうだったというのもあります。

購入から4年ほど経過し、(その割にあんまり使えてないけど)複数回使用したのでレビューしておこうかと思います。

使ったテント場は

・茶臼小屋(5月下旬・南アルプス)
・冷池山荘(10月中旬・後立山)
・西穂山荘(10月下旬・北アルプス)
・双六小屋(8月下旬・北アルプス)
・三俣山荘(8月下旬・北アルプス)

あたりです。少なっ。。。



初めてのテント泊の茶臼小屋ではグレゴリーのZulu40に入れていったので、体が色々死ぬかと思いました。無謀過ぎた。
その後はオスプレーのAtmos65を購入してテント泊ではこちらを使っています。


特徴

まずはVL26Tの特徴から見ていきましょう。

軽量

ダンロップ程ではないものの、フロア30D、フライ20Dと薄すぎない厚さを保ちながら総重量で1.5kg程度に抑えています。
もちろん1kgくらいのテントもありますが、より高額。1kgを切るテントはエクストリームな人じゃないと扱えないという認識なので、自分のようなテント素人はこのあたりがギリギリかなと。



ペグもアルミ製で小型軽量なものがついています。

吊り下げ式

ダンロップ、プロモンテの大きな特徴の一つ。ポールとインナーの接続は吊り下げ式です。
ポールは四隅の短いスリーブに入れて立ち上げてしまえば、後はパチパチと嵌めていくだけ。ポールも先端は傷がつかないように丸くなっています。
またポールとフライの接続はベルクロなのでわりと簡単なのもいいですね。

双六小屋で初の風が吹く中での設営を体験しましたが、風が吹いているとあんなにも設営しづらいとは。スリーブ式だとこういう時に手こずるのかなと思いました。
といっても全然強風とかでもなかったんですが、少し風が吹くだけでインナーやフライが軽いので飛んで行ってしまい、全然うまく立ち上げられないのです。

しかし設営してしまえば、風が吹いている中でも安心感がある感じが良かったです。


双六小屋のテントサイト。風が抜ける地形だった。

また吊り下げ式は結露に強いと言いますが、8月の北アルプスで実感しました。
双六小屋も三俣山荘もどちらも夜間に相当に結露しており、フライはびしょびしょ。
しかしインナーはさほど濡れておらず、室内も快適です。

この辺は吊り下げ式のいい所でしょうか。

広さ

VL26Tは2人用かつ、ロングタイプなので1人で使う分にはかなり余裕があります。
将来的には息子といく事とか考えるとこの広さはありがたいですが、一人で使う分には若干持て余すかなとも思い始めて来ました。
1人用と比べても300gくらいの差しかないので快適性を取りましたが、テント場でのひと時よりも圧倒的な長さを占める行程を楽にするために、軽い1人用モデルも欲しいなと思い始めている今日この頃です。


横幅が広いのでそこで荷物の整理や明日の準備を置ける。散らかってるけど。。。

前室もあるので煮炊きも出来ます。

通気性


網戸の部分が半分のさらに下半分くらいのみ。
高所ではこれでも全然問題ないですが、通気性はあまりよくないかもしれません。
雨の時とか。小雨くらいならさして気になりませんでしたが。

本来の山岳テントの使い方ではありませんが、標高600m程度のキャンプ場で7月にこれを使ってみたところ、暑い暑い。
全然風が通らないので蒸し風呂状態でした。

なので標高が低いテントサイトで夏に設営する場合はもっと通気性の良いモデル(網戸の部分を増やせる)の方がいいかもしれません。

ただこれは網戸の部分がずっと網戸なわけではなく、開閉が出来るので寒ければ閉めて、暑ければ開ける。
網しかないタイプだと寒い時に対処出来ないですし。

因みにこれはシュラフの問題だとは思いますが、春秋(5月、10月)にコンフォート温度3℃のシュラフ(ISUKA 300SL)とダウンを組み合わせても、ギリギリ寝れるかなと言ったところです。8月は上記のダウンだけで快適に寝れました。
この辺は個人の筋肉量などによると思うので一概に言えませんが、快適に寝るにはもう1ランク上のシュラフが欲しいなと思ってしまいます。

総評

総じて初めて買ったテントとしては良かったと思います。
快適性や機能性は満足ですし、ダンロップ系列という安心感や可愛い色もお気に入りです。

ただソロが多い自分にとって2人用のロングというのは快適性に振りすぎたなと最近は思います。三俣山荘でかなり軽量なテント装備で日帰りのような重量で来ている人がいました。

そこまでは出来なくても、重量は歩行時の疲れに直結します。

軽く出来ればより遠くまで一度に歩くことが出来る。

そう思うと吊り下げ式に変わったモンベルのステラリッジ1やニーモのタニ1Pとかもいいなと思うのでした。(お金ないからそう簡単には買えないが。。。)


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