ビミョーに古いレンズ特集 1 | Nikon Ai AF Zoom Nikkor 35-70mm f2.8D 実写レビュー


最近少し古いレンズを使うのが楽しい。
始まりは35mm F2Dです。

古いと言っても使い勝手もありますから、基本はAF。なのでオールドレンズに足を突っ込んでいる、くらいですね。

以前も書いた気がしますが、Nikon Fマウントはアダプターを介さずともかなり古いレンズまで使えます。(少しずつ制限や使い方があったりしますが、きちんとメーカーHPを見れば載っています。)

さらに言えば数世代前のボディ内モーターのレンズは、Zマウントやエントリー機では機能制限があることから市場価格が低めですね。
安ければいろいろ試してもさして懐も痛みません。遊ぶにはもってこいじゃないでしょうか。
最新型のレンズをとっかえひっかえ、というのは現実的ではないです。懐的に。

すぐに売って次のレンズ、というやり方もありますが、様々なシチュエーションで撮影しないとレンズの特徴は掴めてこないんじゃないだろうかと思ってます。

もちろんカメラ趣味にどれだけお金をかけるか、収入がどの程度か、によって当然違ってはきますね。少なくとも私は普通の収入で、カメラだけにお金をかけられるわけではないため、安くいろいろ試せるのは重要です。

これだけ古いレンズでも写りは良いし、機能としても有用な機能を持つものもあります。そしてレンズ内モーター、手ぶれ補正がない分故障と無縁に近いのもメリット。
後軽かったりします。もちろん写りに影響する曇りやカビはないことが前提です。
しかしキタムラ、マップカメラの並品レベルであれば、小ゴミや薄曇りは正直あるんだかないんだか分からないレベルで、撮影にはほとんど影響がないと思ってます。
 ※オークションや良くない個体も販売する中古店もあるので一概には言えない

カビは進行するので正直手を出したくないなぁとは思ってます。分解清掃出来ないし。カビたレンズを使ったことがないので分かりませんが、わざわざ手を出す必要はないでしょう。

-----------------------追記--------------------------
カビたレンズ、分解清掃に抵抗が無くなりました。
そんなもんですね。
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ということでヤフオク、メルカリ、キタムラ中古、マップカメラ  、中古カメラ実店舗などでいろいろ見ています。

やっと本題ですが本記事のレンズはキタムラの実店舗で見つけました。


棚の奥にひっそりと置かれていました。
最初に見た時F2.8と書かれている札は間違いか、2.8-4などの書き漏れかなと思ったんですが、出してもらってみると本当にf2.8通しでした。

しかもサイズが2.8通しにしてはコンパクトで、重さも金属製のわりに通しと思えば軽く感じます。



最初直進ズームとマクロ機能の使い方が分からず手間取りました。マクロ機能は目一杯鏡胴を伸ばした35mm時のみ使用出来、ボタンを押しながら太いピントリングを回す事でMFでマクロ機能が使えます。
そう、鏡胴の大部分を占めるリングがマクロ機能用のリングなのです。最初これがズームリングだと思って手間取りました。動かねぇ!みたいな。

また70mmで最も鏡胴が短く、35mmで最も伸びるというレンズ。人によっては違和感もあるのかもしれない。

2倍ズームというなんとも狭いズームレンジではありますが、準広角、標準、準望遠の単焦点をズームにしました、という感じでしょうか。
レンズフードはHB-1。不思議なほどにカッコ悪いし遮光効果も大してあるように思えませんが、まぁ純正だからつけておこうかと思います。



因みにDXで使用する場合は望遠用のHB-15がハマります。こちらの方が遮光効果は高そうですね。FXではけられますし、かさばるのがネックです。

35mm ISO100 F3.2

この焦点距離はFXなら標準ズームとして使えますし、DXならポートレートで最適だろうと思います。

レンズの状態も非常に綺麗でした。
Nikonの修理対応が終わっている製品なので、さらに値下げされたようで価格も安い。
これは良いと購入に至りました。

肝心の写りはとても良いです。古いレンズに多いコントラスト低めの淡い色味ですね。
しかし開放からピント面はしっかりと解像していて、ボケもなだらかで自然ですきっとしています。

58mm ISO100 F2.8
70mm ISO100 F2.8
開放ではどこかソフトフィルターがかかったような淡い描写に時折なります。

53mm(トリミング) ISO140 F2.8

これはこれでありかなと思うし、女性を撮る時はコントラストが柔らかいのが良いです。
コントラストをハッキリ出したい場合は先述したHB-15を使用した方がフレアの影響が減るだろうと思います。

35mm ISO100 F8
もちろん絞れば全体的に解像するし、コントラストもはっきりしてきます。
DXで使う場合山ではちょっと画角が狭いですね。DXではポートレート、スナップで使うのが良いのかな。Nikon24-70Gをスナップで使う気にはなりませんが、このレンズならスナップで使う分にもそこまで気兼ねしないですね。

最初このレンズのコンパクトさや価格に驚いたんですが、シグマにも24-60mmがコンパクトなF2.8で存在することも知りました。広角側はやはり24mmがあるとないでは違うから、それはそれで興味があります。。。

35mm ISO100 F2.8
通常のモードではあまり寄れませんが、MFになるマクロモードではそこそこ寄れます。
(35mmマクロモード時0.28m)
寄った状態で開放で撮ればボケも十分でそんなにうるさくないのかなと思います。

このころに多かったマクロモードのように使い分け機能は、よりコンパクトになるなら有りだと思うんですが最近のレンズには見当たらないですね。機構を設ける分コストがかかるんでしょう。
それともレンズ内AF、手振れ補正がないからこそマクロ機構を入れられたんでしょうか。

因みに本レンズ、Nikon公式の千夜一夜物語でも紹介されています。

◆千夜一夜物語
https://www.nikon-image.com/enjoy/life/historynikkor/0039/index.html

大口径ズームが始まったころのレンズ。こういった製品は設計者も想いがあるだろうから良い製品が出来るんじゃないだろうかと想像します。

既に35mmF2D24-85mmF2.8-4Dなどは既に記事にしていますが、他にも気が向いた時に投稿していきたいですね。




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