レンズ雑記:Fマウント フルサイズ用高倍率ズームについて

レンズ雑記。

フルサイズ用高倍率ズームについて。
と言ってもほとんど一昔前のもの。

高倍率ズームの中でも興味があるものを中古で購入している。

現行のフルサイズ高倍率ズームは重く大きいものばかり。

一昔前はAFもカップリングで手振れ補正もないので小型な高倍率ズームが多い。
その中でも特徴があるものを。

なんで高倍率の王道のタムロンがないんだって?
ありきたりだからさ・・・。


AF-S24-120は明らかにデカイ



Nikon AF NIKKOR 28-200mm F3.5-5.6 G ED

言わずと知れた千夜一夜物語で紹介されているNikon純正の高倍率ズーム。
おそらくこのレンジで最小最軽量は破られていないのではないか。

というぐらい軽いし小さい。

大きさは標準キットレンズに使われていた28-80とさして変わらない。

しかもこの辺りの高倍率は最短撮影距離が0.5-1.2mと長いものが多いが、これは全域で0.44mまで寄れるのが凄い。

しかもEDレンズ採用で写りも良いときた。

と、ここまでが謳い文句。

もちろん最小最軽量は確かで、とにかく軽いしコンパクト。プラマウントだが全体的な造りの質感も良い。
しかしコンパクト過ぎて200mm時にブレやすい。(保持しにくい)

またAFはかなり遅い。
ボディモーターは現行のモデルはどれもそこそこのパワーがあるため、おそらくレンズ内のギアの問題だろう。

また写りが良いかというと、悪くはないけれど言うほど良くもないと言ったところ。
後述するトキナーの高倍率の方が解像度は高い。色乗りはこちらの方が良いか。
コントラストの粘りも弱い印象。

という事で軽くコンパクトで使い勝手が良いのはいいのだが、ほぼ持ち出さない結果になってしまった。

フィルター径:62mm
フード:HB-30
最短撮影距離:0.44m
実測重量:361.5g


Tokina AF 28-210mm f4.2-6.5 IF ASPHERICAL


トキナーの高倍率。OEMモデルだと思う。
珍しくシルバー。

広角端で0.45m、望遠端で0.9mなので、前述のNikonほどではないがそこそこ寄れる。
テーブルフォトは無理だけど普通に使う分には支障ない感じだ。

開放f値をあえて暗くする事で開放での描写を良くしている。
色味は暖色寄りなイメージ。

解像度は高い。
SIGMAの28-135よりも解像していて驚いた。
こちらの方がレンジは広いが。
写りが良いレンズは持ち出したくなる。

重量も450g程度と軽量。

とてもプラスチッキーなレンズなので質感とか語る感じではない。造り自体は悪くない。
何気に現行以外の高倍率で今のところ残しておこうと思えるレンズ。

フィルター径:67mm
最短撮影距離:0.45m at 28mm、0.9m at 210mm
実測重量:451.5g


SIGMA 28-135mm F3.8-5.6 MACRO ASPHERICAL

オク巡りしてたら見つけたレンズ。
なんて事ないスペックかと思いきや、135mm時のみハーフマクロが使える。

レンジとしては使いやすいし軽そうなので、これは登山にいいのでは、と思い購入。
カビありだったが軽くバラして清掃したら取れた。

Nikonの24-85 f2.8-4Dもハーフマクロで35-85のレンジでマクロ機構を使えるが、こちらは本当に135mm時のみハーフマクロに切り替えられるので少し使い勝手は悪い。

使ってみた感想としては、こりゃダメだ。である。
もちろん個体差、コーティングがダメになってるかもしれないなど他の要因もあるのかもしれないが、全然解像しない。あまあま。順光で晴天の日中で、だ。
SIGMAらしくない。

使い勝手は良いが、肝心の描写がこれでは使えない。また鏡胴の造りはすこぶる悪い。まぁこの時代のSIGMAはこんなもの。

安価に手に入れたけれど、すぐ手元を離れる事になりそうだ。

フィルター径:62mm
フード:LH680-01
最短撮影距離:0.5m(135mm時0.24m)
実測重量:446.5g


 

Nikon AF 24-120mm 3.5-5.6D

VRが入る前のモデル。VRがない分軽くて高画質とのネット評価を見て興味が湧いた。

カメラのキタムラで並品を購入。
カメラのキタムラ、マップカメラは並品レベルでヤフオクやメルカリの超美品レベル。
全然使える。

これは多少重いし大きいが、24mm始まりなのが大きい。フルサイズの画角で28mmと24mmは大きく異なる。
ただし最短撮影距離は0.5mとあまり寄れない。まぁ普通と言えば普通だが。

鏡胴の造りは安っぽい。

描写はというと評判通り中々良い。
良く解像するし、ナノクリなどないわりに逆光にもそこそこ耐える。ゴーストは多少出るけどフレアはかなり抑制出来ている。因みにフード無しだ。フードかっこ悪いし大きいのでつけていない。

ただし登山なら120mmは必要ないし、寄れたり明るい方が必要だから登山には24-85mmf2.8-4Dがベスト。

では普段使いはというと後述のAF-S 24-120mmの方が重く大きい代わりに描写の良さ、明るさ、VRと全てにおいて勝る。

重いレンズを許容出来る撮影(イベント毎、お出かけ)ではAF-S24-120mm、登山は24-85f2.8-4Dになるので出番がないなと思い、こちらも手元を離れる予定だ。

フィルター径:72mm
最短撮影距離:0.5m
実測重量:532.5g


Nikon nikkor AF-S 24-120mm F4G ED VR

最も有名であろう現行f4通しのレンズ。
初めてD750とこのレンズのキットを持った時は重すぎて絶対無理と思った記憶がある。

しかし人は不思議なもので、慣れるのである。

確かに大きく重いことは間違いないが、今は登山でなければ意外とイケるなという印象。

そして現行ナノクリレンズだけあって描写は良い。
たまに酷評されているが、古代のレンズばかりとっかえひっかえしている自分にとっては現行レンズに不満がある意味が分からない。(評価基準が低すぎるとも言う)

逆光には強いし、コントラストも良く出て色乗りも良い。
ボケも自然な域だしf4通しなので120mm開放は良くボケる。
VRもさりげない程度だが、120mmでは心強い。

という事で人気があり多くの人が使っているレンズというのはそれなりに理由があるのである。たいていの人にとって使えるという事は総合力が高いという事だ。
(ニッチなレンズはハマる用途にはハマる)

まだ本番イベント等では使ってないので、もう少し使い込んだら個別レビューしたい。
 ⇒個別レビューするほど使う前にZ6&Z24-70に化けてしまった。。。

フィルター径:77mm
フード:HB-53
最短撮影距離:0.45m
実測重量:734.5g



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