編笠山周回 ~甲斐駒ヶ岳の展望台~



出産、演奏会などイベント毎が重って忙しく、2ヶ月ぶりの登山。 正月の雪山が望外に楽しかったのでチェーンアイゼンで行ける範囲で雪山を物色。 最初は北八ヶ岳の天狗岳にしようかと思ったが、今の自分の車とチェーンアイゼンのみの装備では不安の方が勝ったため除外。

雪化粧の南八ヶ岳を間近で見れたらいいなと思い編笠山を選択することに。 が、しかし春並みの陽気で雪が全然なさそう。 だけど冬山登山の経験にはなるだろうと思い行ってみました。
結果としては南八ヶ岳はやはり雪がなかったけれど権現岳を間近で見れたのは良かったし、何より富士山、甲斐駒ケ岳、仙丈岳、北岳、中央アルプス、御嶽、乗鞍、北アルプスを一望出来る大展望! 甲斐駒は見えるよなと思っていたけれど、まさかここまで勢揃いで見ることが出来るとは思わず感動。 素晴らしすぎる。





駐車場~5叉路分岐

ゴルフ場の駐車場に停車。
ゲート前にも数台停められるようだ。




富士見ゲートからは散策路の雰囲気。交差する林道を超えて暫く行くと沢を渡渉する。水はない。

途中、まさかの野生のオコジョに遭遇する。あまりの可愛さに固まる。好奇心がつよいらしく少し寄っても顔を出してくれる。こんなに可愛いのに雷鳥も捕食するというのだから驚き。

5叉路分岐〜編笠山


しばらくは沢沿いを詰める。 その後山肌に取り付いて急登を登り上げていく。 暫く登ると凍結箇所がちらほら出てくるようになり、途中から完全に雪道(凍結が多い)になる。

このあたりでチェーンアイゼンを装着。 そこそこ急だったと思うし凍結していたがチェーンアイゼンでガシガシ登れた。 凍結箇所は靴底のグリップだけでは登れない。(ホントによく滑る) 残雪期の雰囲気でトレースがわかりにくく、かといって夏道も見えにくいので注意して進む。



森林限界を超えると岩稜帯へ。 そこで振り向くと大展望が!甲斐駒がかっこよすぎて泣けてくる。 しばし休憩と撮影の後、岩稜帯を登って頂上へ。 ここの岩稜帯は陽が長くあたるからか雪はなかったのでチェーンアイゼンは外す。

頂上からは間近に阿弥陀岳、赤岳、権現岳が。 雪は殆どないので岩山の様相。 権現岳が編笠山から見てもかなり高く立派で、登る意欲をそそられた。1泊で赤岳から縦走するのも魅力的。

編笠山〜青年小屋

樹林帯を少し抜けた後は岩場。 最初からアイスバーンもあったため、チェーンアイゼンつけるべきだったが甘くみた。 岩場で派手に転んでしまう。 再度チェーンアイゼン装着して青年小屋へ。


青年小屋は古さは感じるものの建屋が大きく、営業時は賑わっていそう。テン場もあった。この時期は営業していない。 冬季小屋は畳張りで広さもあり快適そうだったが、窓がないため明かりは必須になる。


青年小屋〜西岳

西岳山頂直下以外はほとんどアップダウンがなく、トレースもついていたため快適に歩く。 トラバースで樹林帯なのでトレースがなかったら難儀しそうだ


西岳山頂は樹林帯だが編笠山方面は開けており、編笠山、権現岳、向かって甲斐駒ケ岳などを望むことが出来る。 反対側は横岳や硫黄岳も見えそうだったが残念ながら樹木に阻まれている。


西岳〜5叉路分岐

西岳山頂はそこそこに帰路につく。 行きで話した自分と反対ルートで来た方が言っていたが林道までずっとアイスバーンだと。 まさにその通りで、特に最初は急なアイスバーンの下りが続く。 登りは心強かったチェーンアイゼンも、下りではあまり歯が立たず心許ない。 12本爪であればアイスバーンでもガッチリ食い込むのだろうか。

何度も転んでしまい、気持ちが折れかける。 転ぶ時はツルっと行くので不意をつかれて受け身が急になるため、変なところを痛める。
林道と交差するあたりから雪がほぼなくなるためアイゼンがいらなくなる。 後はゆるゆると下って行くだけだが、序盤のアイスバーンでかなり筋力を取られたので案外応えた。 帰りはスパティオ小渕沢で温泉に入って帰宅。

振り返り

◾️焼肉

今回初めて山頂焼肉を試みた。 事前に凍らせた肉を持参し山頂まで持って行く(自宅から計7時間程度)。 まだ少し凍っていたが蓋して焼くことでそこそこ焼ける!焼肉のタレと塩を持参したが、焼肉のタレは寒いからかあまり味を感じずイマイチ。塩は抜群に旨い。豚肉と牛肉の焼肉用を使ったがもうメチャクチャ旨い。最高。冬山は肉だな。 ただフライパンが焦げまくり。油使うことも考えた方がいいか、専用のフライパン持ってくるか・・・。悩む。


アルファ米を用意したが、やはり15分というのがネック。しかもお湯を入れてもすぐ冷めるので一部戻りきらなかった。運用が難しい。

◾️魔法瓶のお湯

よく山専ボトルがいいと言われるが、個人的にはデカイ。普段使ってるタイガーのスリムボトルがあったのでそれならどうかとお湯を入れて持参したところ、7時間後の山頂でもすぐにお湯が沸いた。もしかしたら沸かす必要なかったかも。 その後西岳からの下りでもコーヒーに使ってみたが、コーヒーにはちょうどいい温度でバーナー使わなくてもいいのは発見だった。

◾️Garmin Instinct

年末に購入したgarmin instinct。 ようやく使い方を理解し始めて来たので始めて山行で使ってみた。 事前にコースをinstinctに入れておいてナビゲーションONでアクティビティを開始。 現在の高度、心拍、ペースなどをリアルタイムで確認出来る。アドレナリンやエネルギーの関係なのか、心拍は自分がキツイと感じている時と相関するわけでもなさそう。 編笠山前半の急登より西岳直下の方がゆるかったような気がするが、西岳直下は心拍数150を超えている。バテているからだろうか。150を超えているとキツイと感じるので、登りは150以内を目指すのが良さそう。目標心拍数にも近い。 この辺を見たかったから購入した。 高度を確認出来るのは山頂までの目安が分かるので◯。ナビゲーションも少しタイムラグがあるが方角を確認しやすく便利。 ただ地図はないので携帯アプリとの併用は避けられないか。かと言ってCASIOのような液晶モデルだと晴天下で見にくい、バッテリー消費が激しいなど問題もある。 出来れば携帯はGPS追跡を切ってバッテリー温存しておく運用にしたかったけど難しそう。 電池の減りは思ったより早い。今回8時間弱の山行だったが、フル充電から2/5まで減った。 寒さもあるのかもしれないが、長時間日帰りでギリギリといったところ。 大休止の時にモバイルバッテリーから充電するのが良いだろうか。 泊まりでは確実に充電が必要になる。 以外、モバイルのアプリに記録を転送したもの。 こうして見やすくなるのは良いな。



◾️レンズ

Nikon 24-85 F2.8-4D 3万弱の出物でなかなかどうして使える。 便利な明るさとハーフマクロでズームといういいとこ取り。しかもVRないからかそんなに重くない。 60mmマクロと解像度も比べたけれど、そこまで差がなく、普通のDXズーム(16-80とか)より明らかに解像する。楽しい。 フルサイズ用の方が大きく光を取り込める分、DXで使ってもより解像するのかしら。 これと10-20で登山用途が完結しそうな気がする。 16-80は画角良いんだけどそんなに解像しない事と、10月の赤岳でエラーが出ないのにシャッターが切れない不具合が出たので信用度が落ちた。しかも再現しないからやっかい。 Nikon 24mm F1.8G 素晴らしい解像力とボケ、APSで使いやすい画角に惚れて。普段使いではとてもいいんだけど、山では上記レンズの方が使いやすく感じた。 意外と近距離にいいのかな? 花の季節に期待大。

■持参した機材

・Nikon D500
・Nikon AF-S 24mm f1.8G
Nikon AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF
Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR
・Nikon AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G VR

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