レンズレビュー:SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM | Contemporary

 


さていってみよう。

合わせるボディはFTZ経由でZ50です。

SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM | Contemporary


背景

Z50にちょっと明るいレンズがあってもいいかなと。

カビ有りが相場より安く出ていたので落札。

例のごとくカビを落として使います。

カビは表玉でした。最初銘板の外し方が分かりませんでしたが、接着剤タイプだったのでマイナスドライバーでこじ開け。

後は新しめのレンズという事もあり、すんなり分解出来ました。

スペック的な所

焦点距離は便利な17-70、換算で25.5-105mm。
手振れ補正もついて開放は2.8-4と明るいながら465gと比較的軽量で、大きさが小さいです。

近いスペックのNikon 16-80 f2.8-4Eと重量はほぼ同等ながら、一回り小さいですね。
Nikonは換算24-120なので焦点距離の違いを考えるとそんなところでしょう。

こちらの特徴としてはマクロ機構がある事。
そのおかげでAPS-Cで0.36倍、フルサイズ換算で0.54倍というハーフマクロ的な運用が可能です。登山で考えるとこのスペックは非常に魅力的で、このレンズと超広角レンズがあればほとんどのシーンに対応できる事になります。

16-80は撮影倍率がフルサイズ換算で0.33倍と普通のズームレンズ程度なので、高山植物のような小さな花を撮るのは難しいです。その代わり広角側の換算24mmは強みですが。

と、スペック的には良いところだらけなレンズなわけです。

外観


外観のデザインは悪くないですね。
新しいSIGMAのラインらしくシンプルです。
NikonのZシリーズも同様になりましたがつるっとした鏡胴。
これは傷がつきやすく滑りやすいのであまり好きではありません。
シボで良かったのに、SIGMAのArtラインがこのデザインで高級感を売り出してヒットしたのか、そこに感化されてしまったんですかね。

実用上はAF-S系のNikonの鏡胴の方が間違いなく使いやすいというのに。

レンズ交換時に気を使うので嫌ですね。
特にこれで高級とも思わないですし。

と散々に言っていますが鏡胴のクオリティは一定以上あります。
NikonのDX系の安価なラインよりは明らかに品質良く感じます。

ただ後述するようにズームリングが落ちる、フルタイムMFではない等、見た目は良くても実用上は微妙な点がありますが。

Z50&FTZ&17-70

機能

手振れ補正(OS)はそこそこの効き。標準レンズですからこんなものでしょう、という感じです。手振れ補正の動きは自然な感じで違和感は感じません。

AFの速さは十分な早さはあります。FTZ経由で問題なく使え、瞳AFも動作します。
子供の目を追いかけるのも問題なく、明るさと相まって家の中で気軽に写真を撮るのが楽ですね。

AF-Sはサクッと決まりますが、AF-Cは動作音がします。
なので動画では音が入ると思います。
そこは一眼レフ時代のレンズだから仕方ないでしょう。

マクロ機能があるのでフルタイムMFだと使い勝手がいいのですが、そこは切替式。
マクロ撮影ではよくMFで補正してからAF動作したくなるので、少し残念です。

ズームリングは通常のNikonとは逆。
とっさの時は使いにくいでしょうが、登山で使う分には慣れれば別に問題ありません。

ただズームリングの固定が緩く、コットンキャリアで肩につけていると70mmの望遠端に伸びてしまい、サッと構えて広角で撮ろうとした時に、あれ?望遠になってるじゃん。
となってしまいます。

実写

ƒ/41/40062 mmISO 100

ƒ/4.51/10070 mmISO 100

ƒ/4.51/12570 mmISO 100

桜の花びらや竜胆のような小さな花も十分な大きさで写す事が出来ます。
マクロ機能の便利さは伊達ではありません。
またSIGMAらしく中心部は解像度も高く、こういう構図では活躍します。

ƒ/81/64058 mmISO 100

逆に苦手なのがこういう構図でしょうか。
周辺光量落ちがとにかく強い。

これはRAWで撮影し、現像時にコントラストを高めたものです。
と言っても一般的な範囲で無理に上げているわけではありません。
しかしコントラストが上がると相対的に周辺光量落ちも目立つことになります。
絞りはf8ですから絞れば解消するものでもありません。
ヴィネットコントロールを最大補正しても解消しません。

アプリ版のLghitroomで周辺減光補正すると画像下の空ではない部分が白くなってしまい、青空部分だけ補正というのが難しい。

Nikon 16-80ではこのような事はありませんでした。

ƒ/3.51/40045 mmISO 100

寒色系、というかあっさり目の色味でありながら、青空は少しマゼンタが被っているようです。同じ状況でAF-P 10-20mmでは青く写るため、レンズの特性でしょう。

ƒ/41/32070 mmISO 100

こういうボケ表現は解像度が高い事も相まって良いですね。

ƒ/3.21/25017 mmISO 100

木の色や緑の葉は良い感じに描写されます。

総評

新品&中古価格も安く、大きさも小さくてマクロ機能もある。
ツボを押さえた良いレンズであることは間違いないと思います。

ミラーレスではなく一眼レフで始めたばかり、キットレンズ以外を使いたい、という場合、ズームならこれをお勧めしたくなるかもしれません。
色々なレンズを使い慣れた人には中途半端なところが多くお勧めできないかもしれません。

自分はこれからも散歩や家の中で気軽に使いたい時に使うかと思います。

ただNikon 16-80のようにメインレンズに据えるものではないなと思います。
しかしサブと考えるとZ16-50の圧倒的な小ささがあるので、運用が難しいです。
16-50は画質も良く、AF音も静かでフルタイムMFも出来、安価です。
しかし暗く、17-70ほど寄れないので場面によっては使いにくい。

一長一短、すべてを満たす物は中々ないものです。





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