念丈岳縦走ピストン 〜伊那谷の展望・木曽山脈の壁〜


有休を取って平日に山へ。
どこに行こうか悩んだ結果、中央アルプスの一端(支尾根)に挑戦してみようと一念発起。
前回の丹沢山でより高い山へ行ってみたくなった。

烏帽子岳と念丈岳をピストン出来そうだったので、そのコースで計画。

以前丹沢に行った時と行動時間は同じくらい。
反省を生かして行動食、水分は充分に持参した。


駐車場までの道は舗装されているので問題なく行ける。
6:00着予定で家を出て5:30には到着。
計画より少し早い出発になる。

登山ポストに計画を提出して出発。(この時点ではまだコンパスを知らない)



登山口〜小八郎岳



ギンリョウソウ

ジグザグ道をゆるゆると登りあげる。
小八郎岳方面への分岐を進み、少しだけ急になったところを登ると小八郎岳に到着。






小八郎岳山頂からは目前には南アルプスが見えるはずだがあいにくのガス。
振り返れば道中の烏帽子岳が見えるがまだ遠そうだ。

小八郎岳も早々に少し下ると本ルートへ合流出来る。

小八郎岳〜烏帽子岳






しばらくは樹林帯の中緩やかな登りが続く。
イワカガミがちらほら見えて元気が出る。

セキナギに出るとその高度感に吸い込まれそうになる。(この時点では通れたが、その後通れなくなり、地元の方の尽力により迂回ルートが設定された)

6合目までくると他のルートとの合流地点。
尾根に出る。



そしてここからが正念場。
かなりの急登が長く続く。
結構な勢いでバテてしまい、休み休み登っていると自分より後に出発した方がサクッと抜いていく。体力の違いか筋力の違いか。
まだ30だというのに自分が情けなくなってくる。






急登を登り上げた後は傾斜はさして変わらないかもしれないが岩が多くなってくるため楽しくなってくる。鎖もあるが夏期であれば特に問題なく通過出来る。
途中に烏帽子岩というひときわ大きな岩があり、その辺りから展望が良くなる。
烏帽子岩は裏側(山頂側)からが登りやすく、登ると伊那谷のパノラマが楽しめる。

自分はここの展望でさらに山にやみつきになった感がある。

さらに進むと烏帽子岳山頂へ到着。
この時は分からなかったが、山頂からは南駒ヶ岳、空木岳が見える。
特に南駒ヶ岳の存在感がひときわ大きく、他の山とは異なる高山の装いに圧倒される。


さてしばらく景色を堪能した後は念丈岳方面へ。いわく、縦走です。

烏帽子岳〜池の平山〜念丈岳

コース自体は丹沢の表尾根と比べると起伏が少なく歩きやすい。
池の平山の手前は少し登るがそんなに大変ではない。





池の平山山頂は展望はないが広々としていて休憩には良さそう。
烏帽子岳の山頂は狭かったので、休憩をとるならこちらでしょう。


道中南駒ケ岳を横目に見ながら


池の平から念丈は笹が増えてくる




途中雪もあった。アイゼンが必要なほどではない
池の平から先は登山者が減るのか笹が多くなってくる。地元の方々が定期的に刈ってくれているみたいだがそれでもこれだけ生える笹の生命力おそるべし。

念丈岳山頂直下は急登があり、登りきると広々としていて展望が広がっている。


お昼はリフィル。400mlのカップにピッタリ入る

食後はコーヒー。風で少し寒い



食事もそこそこに戻る行程も長いので下山を開始する。

下山

来るときもそうだったが、池の平~念丈の間の稜線では強風にさらされる。
中央アルプスから吹き降ろしてくるのかとても寒く、ウインドブレーカーの上にレインウェアも装着してやっとだった。(樹林帯では半袖でも少し暑いくらい)
風で体温を奪われるということを体感した。

烏帽子まではとにかく歩き、その後はガンガン下る。






緩やかになってからは下るスピードが上がったが、虫が増えてきて困った。
ずっとついて回るので非常に不愉快だけども何も対策がない。
振り切るように歩いていく。

とにかく歩いていたらいつの間にか駐車場へ。
帰りは温泉に入ってほっこり。因みに烏帽子などに上った写真を見せれば缶バッジがもらえる。


振り返り

■稜線の風

烏帽子岳と念丈岳の間にある尾根道で中央アルプスから吹き下ろす強風が想像を絶する寒さ。話には聞いていたけれどこんなに体温奪われるものとは・・・。2000mちょっとと思って甘くみていた。
丹沢の時はウインドブレーカーでも少し暑いくらいだったけれど、2000m超えてくるとまた違うんだなと実感した次第です。
因みに山頂は全然風がなかった。地形的な特性なんだろうか。

幸い持っていたレインウェアを着込んでなんとかなったけれど、レインウェア持ってなかったら動けなくなったかもしれないと思うと恐ろしい。


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