Garmin fenix6x を今さらながらレビュー

さて、新型の7が出た今となってはいまさら感は否めないですが、やはり物はしばらく使ってから本質が見えるというもの。

旧モデルとはいえ、大きく機能は変わらないGarminのfenix6xをレビューです。

導入背景

元々Garminのinstinctをしばらく使っていましたが、バッテリー持ちに不満があり、買い替えを検討していました。

機能には満足していたので、同じGarminの時計で探したところ値段は高いがfenixシリーズであればバッテリー持ちは公称でGPS+光学心拍計でなんと60時間!

instinctは同条件で公称値は15時間、実質8時間程度という印象でした。

公称値で60時間であれば、例え実電費が半分の30時間だったとしても、今の自分の登山スタイル(日帰り or 1泊)には十分以上です。

また、instinctはオシャレな色と見た目が気に入って買いましたが、ビジネスシーンにはつけづらかったのでその時だけ別の時計をつけようとすると、ビジネス用の時計の使用頻度が低く使おうとすると止まっている、というような事がありました。

しかしfenix6xはビジネスシーンでつけていても違和感のない見た目なので付けっぱなしに出来る点もあり、購入にいたりました。

通常の時計と違い、バッテリー寿命やOSの寿命がくれば使えなくなるスマートウォッチに10万超えは高いなと思いましたが、instinctでGarminの良さを知ってしまっていたので踏み切りました。

外観

サファイアブラックのモデルを購入したので、シンプルかつ上品です。
instinctのような遊び心はありません。

純正ベルトのつけ心地も良く、同時購入したサードの金属ベルトへの付替えもスライド一つでつけ外し出来るので非常に簡単です。

金属ベルトに付け替えれば完全にビジネスウォッチです。素晴らしい。

液晶はカラーになったので幾分見やすいですね。
ウォッチフェイスも様々なパターンから選べますし表示内容もカスタマイズ可能。またストアからダウンロードしてくることでより幅広いウォッチフェイスを選べます。

ただアップルウォッチ等のスマートウォッチと比べると解像度が低く発色も良くないので、アナログのウォッチフェイスにするとちょっと安っぽい感じにはなります。

新しいモデルはそのへんも改善されてるみたいですね。
まぁ液晶を良くするということはバッテリー持ちとトレードオフですから、なんとも言えませんが。

ボタンの質感やクリック感も程よく、間違えて押すこともほぼありません。

登山時の機能

登山に絞った機能で言うと

・コンパス


これ単体だとちょっと不安ですが、地図と併用すればおおよその方角は確認できます。
もちろんGPSの補足が怪しくなるような条件もあるのでアナログのコンパスも予備で持っていきますが、普段はこれでも十分かと。

・心拍


光学心拍計がついているので心拍を確認できます。分かりやすいカラー表示。
これも自分の感覚と比べるとリニアとは言い難いなと思っていますが、参考程度にはなりますし後からデータを見て他の山行と比べたりするときには有用かなと思います。

・高度計など


GPS高度も表示可能です。
このようにデータを分割して表示でき、レイアウトやどこに何のデータを表示するかは自由にカスタマイズ可能です。
またアクティビティ毎にカスタマイズを分ける事が出来るので、色んなアクティビティを行う人にはいいかもしれません。自分はアクティビティはほぼ登山なので一度固まったらだいたい固定です。

instinctとの違い

ソフト部の基本的な部分は実はinstinctとほとんど同じです。
価格は倍以上しますが、ほぼハードウェアにかかってるのでしょう。

その上で異なるところというと、

・地図がある





カラーになったことでなんと地図が見れます。それもただの地図ではなく国土地理院の地形図。しかもプリインストールされてるのでダウンロードとかする必要もない。すごくね?

CasioのPro TRECKにも地図を表示できますが、あちらはYAMAPとの連携ですね。

fenixはその場で登山アクティビティを開始してGPS測位すれば、その場の地形図が呼び出されて確認出来るわけです。
何このいたれりつくせり。


まぁ実際拡縮がちょっとやりにくいとか、画面が大きめの時計とはいえ地図見るには小さいとかあるので結局スマホでYAMAP確認する方が多いですが、いざという時の予備があるとも思うと心強いですね。

・大容量バッテリー

先にも述べましたが大容量のバッテリーがあります。
ソーラーモデルもあり、そちらはさらにバッテリーが持ちますがとりあえずこちらでも十分な容量。2泊以上の縦走を充電無しでトラッキングしたい方はソーラーモデルの方がいいかもしれません。

ただ後に価格は上がりましたがInstinctにもDual Power版が出たため、一概にバッテリー容量だけでfenixを選ぶ必要はないですね。
Instinct Dual Powerでも日帰り登山は十二分に持つでしょう。

それでも充電さえ忘れなければ雨だろうが曇りだろうが100%充電は持つという安心感はいいです。ちょっとした日帰りなら充電無しでも乗り切れますし。

また厳冬期の八ヶ岳や唐松岳でも装着していますが、バッテリーの劣化はほんの少しかと思います。通常より多少減りが早いかな?程度でほぼ気になりません。あくまで日中ですが。-20℃くらいはいきますが。

・大画面

単純にInstinctより画面が大きいため、各情報が一目で確認しやすいです。
ただ表示できる内容は特に変わりありません。

・充電ケーブル差込口

価格が高い分かと思いますが、Instinctで強烈に不満だった充電ケーブルの差し込み口の造りが良くなっており、カチッと嵌るので充電中にふとした拍子に抜けてしまうという事がありません。
Insticntは個体差だった可能性もありますが、ここは満足です。

良くない点

良い所ばかりあげてきましたが、悪い点もあります。
まず画面が有機ELでもなく解像度も低いため他のスマートウォッチと比べると明らかにウォッチフェイスが見劣りします。

クロノグラフ風とかもありますが、画像感が凄い。

ただ解像度や発色なんかはバッテリー消費とトレードオフなので、バッテリー性能を犠牲にしてまで綺麗にしてほしいとは思いません。なので一概に悪いとは言えませんが、他と比べると見劣りするのは事実です。

またアクティビティ時の画面と違って通常のウォッチフェイスのカスタマイズ性が低く、欲しいデータを欲しい場所に配置できない感じがあります。
アナログ時計タイプの針がある方がパッと見て時間間隔を把握しやすいのですが、針の下にデータが隠れてしまうので、日付や曜日を見たい時に針に隠れて見えない、なんてこともあります。これは他のスマートウォッチでも同じかもしれませんが。

後はInsticntにDualPowerが出てバッテリー性能が良くてfenixの半額程度、それでいて地図以外はほぼ同じ機能があるのでInstinctと比べるとコスパが悪いです。
ビジネスシーンで使えるレベルではありますが、スマートウォッチでない時計で10万円出せばもっと質感の良いものは普通にあります。しかもスマートウォッチはバッテリーが終われば使えなくなるためアナログ時計のように一生ものというわけにもいきません。

まぁスマートウォッチ自体の特性に関しては今更感はあるし、fenixに限った事ではないので特にfenixの悪い点ではないかもしれません。

総評

総じて購入して良かったですし、タフで日常からアクティビティまですべてを一つの時計で賄えるというところが非常に気にいっています。
また今は最新型のfenix7が出ているのでその分お安くなり、DualPowerでも10万円以内で買えるのはかなりの高コスパです。

GarminはスマホのGPSがうまく補足出来ない時でもきっちり補足出来ていたり、連携アプリの作りがいいのでデータの分析や共有もやりやすい。

機能豊富すぎて正直使いこなしているとは言い難いですが、これからも登山と日常の相棒として使い倒していきたいと思います。



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