霊峰伊吹山 〜高山植物を愛でに上平寺から〜
実に1ヶ月以上ぶりの登山です。
7月に白峰三山縦走と富士登山を泊まりで計画していましたが、どちらも天候不順で中止。
わざわざ新しいザック買ったのに・・・。
フラストレーション溜まってたところに有休取れるタイミングと天気の良さが重なったので、えいやと有休取ってお山へ。
弾丸日帰り、久しぶりの登山ということで軽めなところを考えます。
丹沢か、鈴鹿か、常念はやりすぎか。
そうだ伊吹山はどうだろう。
元々コースタイムが短いこともあってあまり足が向きませんでしたが、この時期は花の名山と言われる伊吹山なら、高山植物も楽しめると思い伊吹山に行く事にします。
祖父が伊吹山は花が多くて楽しいと何度も言っていたらしい事も聞いていました。
そのうち行かねばとは思っていました。
さて、伊吹山のルートは複数あり、最もメジャーなのが元スキー場跡を通る上野からのルート。
そして言わずと知れたドライブウェイで一気に山頂まで行くルート(?)。
この二つだけと思っていたんですがYAMAPの地図を確認するともう一つありました。
上平寺からのルートです。
史跡などもあるようなのでクラシックルートかもしれない。コースタイムもさほど変わらないため今回は上平寺からのルートを選択します。
上平寺〜弥高山
トイレはないので、事前に関ヶ原ICを降りてしばらくの道中にあったコンビニで済ませておきます。
登山口から神社までは舗装されています。
神社の鳥居の脇から登山道に。
前半は多少急な登りもあるものの、葛折りになっていたりするのでキツくはありません。
なだらかに登る |
柔らかい光が差し込んでくる |
この時間帯の樹林帯ほんと好き |
スカラベ、あるいはフンコロガシ。フンに集合していた |
なだらかぁ |
切る予定? |
顔に見える |
ボケが大きくはないけど綺麗 |
しっかり解像 |
抜け殻。そこかしこに。短い夏の始まりです。 |
しばらく登った後は上平寺城跡に出ます。
石垣などは残っていませんが、平らに均された地形を見ると建屋があったであろうことが分かります。
そこそこ登った後だったから、正に山城ですね。
コンパクトだけどさぞ攻めにくい城だったのではないでしょうか。
と思ったんですが、後で調べると築城した京極氏は国人衆に攻められ落城したというからそうでもなかったのか。国人衆が山慣れしているからなのでしょうか。
かの浅井長政も信長との戦いに備えて城を改修したようですが、結局は使われなかったとか。
歴史案内の看板も出ていて嬉しい。
山に登るだけでなく、その歴史を知る事は山の背景を知る事になりますね。
三の丸跡を抜けると再度山道になる。
全般的になだらかな勾配をひたすら高度を上げていく。なだらかで歩きやすい道は多くの人が通ったであろうことが見て取れる。
途中弥高側との分岐点が2ヶ所あるがひたすら真っ直ぐです。
弥高山手前あたりで展望が開けてきて伊吹山が見え始めました。
弥高山直前の急登を登ると弥高山山頂です。
特に標識もなく広く開けているわけでもないので見落としそうです。
弥高山〜6合目避難小屋
ひときわ大きな山体 |
フィルターをつけ忘れてレンズに指紋がついたらソフトフィルターみたいになった |
気持ちのいい青空 |
こういう雰囲気好き |
弥高山からしばらくは伊吹山を眼前に見ながら歩きます。遠くから見ても思っていましたが、近くで見てもとても1200m峰とは思えない形をしていますね。。。
不思議。
相変わらずなだらかな道を登って行きますが、途中、尾根を大きく迂回する場所に出ます。
(真っ直ぐ行こうとすると倒し木がしてある。)
そこからは昔のルートとは違うのでしょう。
おそらく崩壊か何かで通れなくなってしまい、別の道をつけたのではないかと思います。
今までの道と打って変わって山道らしくなりました。
細めのトラバース、薮の多くルートが分かりにくい道、沢跡を登る(地図上の危険箇所)、など。
普段から山登りをする人なら普通に通過出来ますが、初めての人や慣れない人は上野から行った方がいいですね。GPSや地図コンパスは必須です。
途中途中テープはありますが、古いものです。テープが無くなるとルートロスしそうなところもありますし、実際こちらのルートで遭難者も出ているようです。
危険箇所は特にありませんが、沢跡は登りにくいは登りにくい。
その後登山道に復帰するところも分かりにくいので注意が必要です。
その後少し登っていくと突然電柱に出会います。
急に電柱が出てきてびっくりしますが、そういえば元はスキー場があったことを思い出してなるほどと思います。ということはスキー場方面を登る上野ルートとの合流はもうすぐですね。
案の定急に開けた場所に出ました。
伊吹山が目前に迫り、避難小屋も見えます。
上野ルートからの登山者もちらほらと見えました。
カール形状というか擂鉢窪地形というのか〜平、〜カールと似た地形をしています。
そのためかここから花も顔を見せ始めています。
今回伊吹山に来たのは花を見たかったからというところもあるので嬉しくなってきました。
明瞭な道はないので花を踏まないようにしながら上野ルートに合流。
上野ルートは上平寺ルートと違い、かなり締まった道や整備された道で、通る人の数が桁が違うことが分かります。
少し登ると避難小屋に到着です。
避難小屋は中も綺麗で二重扉になっていました。
伊吹山は冬に来る人も多いから、アイゼン、スノーシュー、ワカンは脱ぐよう注意書きがあります。
冬にも是非来てみたいが、かなり厳しい環境だろうから覚悟してこなければ。しかし冬にこの地形を直登するのはとても楽しそう。
6合目避難小屋〜山頂
ここからはザレと岩が混じった登山道をひたすらつづら折りに登って行きます。
結構な急斜面だが葛折りしているので登山道自体は険しくない。歩く距離は長いけれど。
ジャージで来ている人もいて、白山を思い出した。もちろん山の険しさも違いますが、北アルプス、南アルプス、八ヶ岳などでジャージで登ってる人は見たことがありません。
だけど白山、御嶽、伊吹山ではジャージの人やご高齢の方、子連れの家族も見えたり普段登山が趣味というわけじゃない方も多く登られている印象です。
それだけ昔から親しまれている証拠ですね。登山道も急傾斜をきつくないようにつけてあります。多くの人に愛される山にはどこか雰囲気がある。
山頂近くになってくると、昔の高僧が修行に使用した岩があったり、女人禁制の山でもあるにも関わらず出家した夫を追って7合目まで来た女が滑落した岩があったり(その時の岩をつかんだ跡が残っているとかいないとか。。。)、昔ながらの歴史あるお山ということが伺えます。
確かに平野から見える伊吹山は一つだけ他の山と異なる様相で、冬は雪化粧もすることから神聖視したくなる気持ちも大いに分かる。
8合目から先は岩の比率が増えてはきますが相変わらず傾斜は厳しくないため、淡々と登っていきます。既に降りてくる方も何名か見えたので日の出前から登っているのだろうと思います。
この季節は暑いし日差しも厳しいからそれもありかな。
久しぶりの登山で体力が落ちているのかかなりスローペースでヒィヒィ言いながら登り、やっとのことで山頂分岐点までたどり着きました。
登山できない時もトレーニングしないと確実に体力は落ちるなぁ。というか登りの体力のなさが辛い。
鹿よけの柵を超えると様々な種類のお花がそこかしこに咲いています。
蝶や蜂も花の蜜に誘われて沢山来ていました。
花を撮りながら最後の階段を上ると山頂に到着。
山頂付近はかなり広々とした地形です。
山頂にはトイレ、売店(山小屋とは言えないような。。。)が複数あり、観光地とも言える様相。しかし水筒のパッキンを付け間違えて大半がこぼれるというハプニングがあったのでありがたく使わせていただきます。
休憩をしばしとったら早々に下りにかかります。
山頂は丸く周回出来るため、少し寄り道しながら下りのとりつきまで戻ります。
それだけ昔から親しまれている証拠ですね。登山道も急傾斜をきつくないようにつけてあります。多くの人に愛される山にはどこか雰囲気がある。
琵琶湖畔の街並み |
修行僧が岩の周りを歩いて修行したとか |
確かに平野から見える伊吹山は一つだけ他の山と異なる様相で、冬は雪化粧もすることから神聖視したくなる気持ちも大いに分かる。
8合目から先は岩の比率が増えてはきますが相変わらず傾斜は厳しくないため、淡々と登っていきます。既に降りてくる方も何名か見えたので日の出前から登っているのだろうと思います。
この季節は暑いし日差しも厳しいからそれもありかな。
久しぶりの登山で体力が落ちているのかかなりスローペースでヒィヒィ言いながら登り、やっとのことで山頂分岐点までたどり着きました。
登山できない時もトレーニングしないと確実に体力は落ちるなぁ。というか登りの体力のなさが辛い。
鹿よけの柵を超えると様々な種類のお花がそこかしこに咲いています。
蝶や蜂も花の蜜に誘われて沢山来ていました。
花を撮りながら最後の階段を上ると山頂に到着。
山頂付近はかなり広々とした地形です。
甘い蜜に誘われて |
車ユリ |
百合は見上げないとお顔が見えない |
車百合のつぼみ |
着いたー! |
駐車場からの荷運びみたい。面白い。咄嗟で露出オーバー。 |
売店でかき氷とアイスコーヒーを。暑い中登ってきた後のかき氷は最高。 |
夏空だなぁ |
ヤマトタケルノミコトのことみたい。山頂に着くとガスるという悲しさ。 |
休憩をしばしとったら早々に下りにかかります。
山頂は丸く周回出来るため、少し寄り道しながら下りのとりつきまで戻ります。
ガスが無ければ琵琶湖も一望出来るみたい |
さて帰ろう |
下山
登りやすい道は下りも下りやすい。
取り付きからそこそこのペースでリズムよく下っていきます。
急すぎると集中しないと厳しいし、緩すぎると歩いているだけになる。
これくらいの傾斜がリズムと程よいスピード感で楽しい。
取り付きからそこそこのペースでリズムよく下っていきます。
急すぎると集中しないと厳しいし、緩すぎると歩いているだけになる。
これくらいの傾斜がリズムと程よいスピード感で楽しい。
御嶽も近い感じだった。
サクサク降りて避難小屋まで降りてきます。
避難小屋からは上野ルートから外れて下っていきます。ハッキリとした道はついていないので、地形とGPSを確認して戻っていくことになります。
霧などで視界不良だと難しくなるでしょう。
ルートに乗ると後は戻るだけ。
トラバース、沢跡を注意しながら戻っていき、元の登山道に合流します。
そこからは和やかに歩いていくだけなので気が楽です。ただ日も昇って中々に暑いです。
上野ルートより日陰は多いので少しはマシかな。
弥高山山頂で昼食をとります。
正直暑さで食欲が薄かったが熱中症になるのもなぁと思い調理を始める。
パスタに無印のジャージャーソース、いわしの蒲焼きを混ぜていただきます。
絶対旨い!・・・と思ったけれどいわしの蒲焼きの存在感がとてつもなく、バテているところにいわしの油のジャブが効いてきて食べるのがキツイ。残すのも嫌なので気合いで食べきったがちょっと気持ち悪くなりました。
いわしの缶詰を甘く見てた。
その後は平和にトコトコと明瞭な登山道を下っていきます。予定よりわりと早い時間で下山。
山頂ではガスに巻かれて残念だったけれど、色んな種類の花と気持ちいい(暑い)日差しの中の山行を楽しめました。
振り返り
飯
いわしの蒲焼き缶詰は温めない方がいいかもしれない。胃もたれがすごい。
靴
今回軽めの山行だったので久しぶりにコロンビアの靴で行ったけれど、ちょっと厳しい。
樹林帯は問題ないが岩場、ザレ場は全くグリップせずにヒヤヒヤする。
ソールパターンが小さく路面をつかめていない。
都市近郊の低山では気軽でいいけれど、伊吹山は標高のわりに岩場やザレ場があるのでもう少ししっかりした靴の方が良いと感じます。
レンズ
キットレンズの走りのような存在、28-80 3.3-5.6Gを持っていきました。
フルサイズ用にも関わらず200g以下という軽さです。だけど構成がシンプルなおかげでスッキリとした良い写りをするように思います。
キットレンズとして数が出たので良品でも5000円以下で多く出ています。
最短撮影距離も短めで使いやすい。
またマクロ撮影は24-85を使いましたがこちらも期待通りの解像力で使いやすい。
ただやっぱりちょっと重いですかね。
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