【レビュー】Sigma 30mm F1.4 DC HSM Art
フードは勘合部がすり減って緩くなったので他のもので代用した |
初めて購入した単焦点レンズ。
開放F1.4の世界は違う、という触れ込みを実感したくて購入した。
当たると非常に立体的な絵が出てくる。
Sigmaらしく寒色系の色合い。
なんだかんだ気軽な画角なのに気軽じゃない重さと大きさで、1年と少し使って手放した。
選んだ理由
一眼レフを買ったら交換レンズを買いたくなるのが人の性。それも単焦点を一度は味わってみたいと思う。
本レンズは旧型を知人に借りて少し試させてもらった後に現行型を購入した。
旧型よりも寄れるようになっていること、Nikonの35mmより広めで普段使いしやすい画角、洗練された見た目からこちらを購入することにした。
ビックカメラでドッキドキの初レンズ購入。その時はレンズ購入が一大決心だったのを覚えている。その時は。。。
ファーストインプレッション
噂通り被写体が浮き立つし背景がぼっけぼけにボケる。最初はとにかく嬉しくて開放を多用して撮影していた。
F2.0を過ぎたあたりから解像感が増すが、F2.8以降ではあまり変わらない印象だった。
なので開放かF2.8辺りで使用することが多かった。
f1.8 SS 1/1600 ISO100 |
このレンズ、新生SigmaのArtラインの初期のレンズである。
Sigmaが画質に重きを置いたシリーズだ。
APS-C用の単焦点なのでArtラインの中では軽量、安価な部類に入る。
オートフォーカスは超音波式なので静粛。速度は普通かなという感じ。
廉価なAF-Sと同程度、AF-PやD500のボディモーターよりは遅い印象。
その後
しかしこのレンズ、結論から言うと売ってしまった。使わなくなっていったのは下記のような理由。
- 単焦点にしては重い
- フードがすぐ緩くなった
- ピントリングが1年経たずに白くなった
- 30mmが屋外では広め、屋内では狭めと自分の感覚に合わなかった
- 前ピン気味だったが当時のボディでは調整できず、コンソールでも調整しきれなかった
- この焦点距離のレンズにしては寄れない。テーブルフォトには辛い
しかし何より最も違うなと思ったのは出てくる色。
元々Sigmaはそういう傾向とのことだが、とにかく寒色系なのだ。
これだけで撮っているとそんなに思わないが、Nikonレンズが暖色系で色乗りが良いレンズが多いからなのか余計にそう思うようになった。
そして自分は寒色系より暖色系の絵の方が好みなんだと気づいた。
その他所感
それでも雑誌でも最高クラスと評価されたりしているため、これがレンズの最高性能なのだと思っていた。が、他のNikonレンズ(35mmF2D、24mmF1.8Gなど)を使用していくとそんなこともないと思うようになった。
特に35mmF2Dと比べると、35mmの方が圧倒的に軽くコンパクトであるにも関わらずピント面の解像度は大差はない。
また35mmは絞り値で割と絵が変わる楽しみがあるが、こちらは一辺倒な感じがある。
自分が求める範囲で描写性能がさして変わらないのであれば使い勝手であるコンパクトさや重量を優先する。
そして単焦点だが重く大きめなために他のズームと併用がしづらい。
AF調整が合わせきれないこともあってF1.4で撮ってもピントを外すことがちょこちょこある。(これは撮影技術の問題でもあるが)
単焦点の良さを知ることは出来たし、鏡胴の作りは良いと思う。(滑りやすいが)
しかしコンパクトさや色、アクセサリーも含めた作りの良さなどをNikonと比べてしまうとなんだか余り使う気になれず所為防湿庫の肥やしになってしまっていた。
そして他のレンズを買う際の資金として売却してしまったのである。
次に最初の単焦点を選べと言われたらNikonの35mmF1.8DXやFX、手振れ補正付きのタムロンなど他の選択肢を選ぶだろう。
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