日帰り:小秀山周回


天気は芳しくないけれど、予定日が雨続きで2ヶ月近く登山に行けてない。

運動不足解消も込めて曇りでもいいから行く事に。

お小遣い制を導入した事でポンポン遠征は出来ない。遠征するなら天気が良い方が良いので、アルプス以外でどこかないかなぁと。

そういえば行こう行こうと思いつつ後回しになっていた小秀山もいいかなと思い、今回は小秀山に行って、御嶽山見れたらラッキーくらいの腹づもりで行くことにします。


アプローチ


高速で2時間半。
程よく行ける距離です。

登山口にはキャンプ場があり、駐車場に止めたら管理棟で駐車料金500円を封筒に入れて投函するシステムでした。

どうやら沢沿いに登るルートが二の谷、山肌を登り上げるルートを三の谷というらしい。

三の谷



三の谷から登る予定なのでしばらく林道をテコテコ歩きます。
案の定天気は良くないですが、幸いな事に雲の高さは稜線より上です。

最初は杉林。葛折りをひたすら登ります。
運動したい気分だったので、いつもなら飽きがちなこういう道も無心に登って汗をかくと気持ちいいです。
笹藪が倒れてるので切り口を見ると切った後。
こちらは切り開いてくれてあるんですね。ありがたや。




1時間半ほど同じような道を登り続けると、少しづつ開けてきます。
すると兜岩の手前あたりで御嶽山がチラリ!
やった!

期待してなくて、予期せず見えると嬉しいもんです。

兜岩〜山頂

兜岩も裏から先端まで行けて、下界は思ったより見えました。しかし先端が結構尖っていたので流石に立てず。ビビりマン。



兜岩まで来ると傾斜が緩やかになり、おさんぽ感が出てきます。

流石にシャクナゲはもう終わってますが、チラホラと残ってるお花もあってちょっと嬉しい。

所々開けた部分があり、天気が良ければ木曽山脈を一望出来そう。

山頂手前に避難小屋があり、入ってみると綺麗!わりと最近建てられたものなのかな?
冬にラッセルで来た人が泊まるんだろうか。

小屋から少し歩くと山頂に。
山頂標識の少し向こうの岩を登ると目前に雄大な裾野を広げた御嶽山が!
嬉しい事に山頂まで見える。




以前白草山からはガスで見えなかったから、こちら側から見るのは初めてかもしれない。
夏肌が出る雄大ながらも荒々しい姿も素晴らしいけれど、雪を纏った姿もさぞ美しいんだろうなぁ。でもあの行程を1人でラッセルする自信はない。

昼飯は米をあっためてフリーズドライの親子丼。しかしやっぱり米をあっためるのに15分待つのが長いなぁー、と思っていたら隣で食べ始めた人が弁当を食べていた。

あれ?日帰りなら米持ってくればいいんじゃね?

という余りにも今更な事に気づく。
今度からそうしよ。

お腹も膨れて、ボーっと御嶽山を見て満足したので下山を開始します。
この素晴らしい山を眺めてその山の事で頭が一杯になってる瞬間が心地いい。


二の谷

下山は二の谷ルートを選択。
崩落箇所があるとの事でしたが、登ってくる人がちらほらいるので大丈夫でしょう。

途中下り限定の道迷いポイント発見。
ルートは微妙に尾根の右側を進んでいるので右に降りて行くと明らかに土がフカフカ。これは違うなと思い尾根上を行くとアタリ。ただ尾根に進む方向は倒木があり、判断に迷う。

二の谷ルートは三の谷ルートに比べて笹藪が多く、倒木処理もなされていないのでルートファインディングは確実に。

細い尾根を少し進むと激下り。
えっ?って思うレベル。
鎖やロープもない。

え?

いやこれ、信州山のグレーディングDより怖いやつやん。
下りで二の谷ルートを選んだことを2秒で後悔した。

と言ってても仕方ないので怖ぇー!と言いながら3点確保で降ります。
どうにか降り切ってみるとカモシカ渡りと名のある所でした。これは難所。
冬に来たら三の谷はラッセル地獄、二の谷は氷壁地獄か・・・?



その後も昨日雨があったのか、濡れた木の根や苔岩と急勾配が相まって滑る滑る。
こんなに気を遣って下るのは久しぶりです。

途中渡渉があり、滑らないよう慎重に通過。
渡渉地点を過ぎて少し降りるととんでもなくデカイ滝が!

え?なんぞこれ?

ドンドコ沢の滝も凄かったし、白山スーパー林道の滝も見応えあるけど、スケールが違う。
デカイ!!!!



落差もあるし水量もある。夫婦滝と言うらしい。
こんなにデカイ滝は人生初で興奮してしまいました。

他にも魅力的な滝があり、見どころは満載のルート。キツイけど。




夫婦滝から少し下るとしっかり整備された木道が。しかし落石で所々崩壊しており、1箇所危険な崩壊地点がありました。

その後は傾斜はゆるやかで木道もあるのでそこまでよりは気軽に下ります。
ちょこちょこ滝が出てきて楽しめます。

下っているとキャンパーの方なのか軽装で登ってくる方が。夫婦滝まで行けますか、と聞かれましたが装備から見てお勧めはしませんと答えました。見てみて無理そうなら引き返すでしょう。



木道も下の方は崩壊箇所を補修してありました。夫婦滝直下の所は補修が難しいのかな。

木道をハイキング気分で下るとキャンプ場に戻って終了です。

所感

登山道整備

夫婦滝直下の木道で思いましたが、あの滝を木道を歩いて安全に見に行けるなら多少お金出してもいいのになぁと。
今の状態だと自分1人なら行けるけど家族は連れて行けない。
登山道整備こそクラウドファンディング活用出来ればいいなと思います。
大概は地元のボランティアの方か山小屋が整備していただいています。
しかし利益から考えると中々お金のかかる整備は簡単には出来ないでしょう。

だけど山や自然には整備するだけの価値はあるし、実際の整備には携われないけれど多少のお金なら出せるって人は多い気もするんだけどなぁ。

ビブラムソール

今年買ったスカルパのリベレライトHD。
もちろんビブラムソールですが、サレワと同じく濡れた岩や木の根にめっぽう弱い。

ちょっとしっとりしてるくらいでも、一気に足元に信頼感がなくなります。嘘でしょ?ってとこで滑る。
モンベルのソールは滑りにくいらしいけど、モンベルの靴は足型が合わない。
ヨーロッパの靴は足型がすごいしっくり来るけど日本の登山道に多い樹林帯の濡れた時にめっぽう弱い。
きっとあっちの登山では雨降らないんだろうな。(標高高くて雪になる?)

後サレワよりこのリベレライトHDはソールが全体的に反っていて、それも滑りやすい一因な気がする。

見た目は気に入ってるのになぁー。うーん。
でもこれだと怖くて気合い入れる山に履いていけない。

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