日帰り:ベビーキャリアで御在所岳へ。初の鈴鹿山脈。

 


家族で竜ヶ岳に行く予定が、妻が体調を崩してしまったためやむなく中止か。。。と思っていたが、予報を見ると土曜だけは晴れそう。

御在所岳なら登山口もより近く、コースも短いコースがあったため、朝起きてから行くことを決断。息子を連れて行ってきた。

片道2時間程度のコースタイムで周回出来そうなので、あまり下調べせずに行ったが、想像していたハイキング的なコースではなくわりと山道だった。

■Garmin(途切れてる。測位できてなかったかな)

一の谷ルート

9:30 一の谷山荘前の駐車場に駐車。道中の駐車場が埋まっていたり、路駐もあったので止められないかと思ったがなんとか止められてラッキー。そそくさと準備を始めると、中年女性が息子に向かって「あなたがパパのお世話するのねぇ」とか言い捨てて去っていく。

靴下案件でも思うところがあるが、どうも中年女性が一方的に子供に話しかけて去っていくケースが多い。こちらがこんにちはと挨拶しても無視。

もちろんそんな人ばかりではないというのは分かっているが、息子が生まれて1年強で自分も妻も何度も遭遇し、皆中高年女性だったのでなんだかなぁという感じ。喋れない子供なら言い返すこともないから言いたい放題言っていいと思っているんだろうか。まぁ思っているから言うんだよな。

準備が整ったら出発。しかし出発が遅くなって気が焦っていたからか、登山計画を出してない、息子の靴を車に置き忘れるなど物忘れ案件が発生。ふぅ。

山荘の裏から登り始める。この山荘はやっていないのかな?あまり人気を感じなかった。


山荘裏から入っていく

登山道は最初から花崗岩でできた道。燕岳の合戦尾根と少し似ている。
最初から急登が続き、しかもつづら折りではなく直登に近いためなかなかアグレッシブに登って行く。


これは人工だろうか?


木漏れ日が綺麗

気持ちいい

びっしり!

ベビーキャリアで息子を背負っているので、テン泊装備の重量感。
一歩一歩慎重に足を運んでいく。
特に上に気をつけないと、息子が頭を打ってしまう。
しかしこのルートはあまり人が入っていないようで、登山道が不明瞭な個所や木が邪魔をしている部分が多くあって通るのに苦労した。1人ならなんともない場所でもベビーキャリアで高さがあると中々うまくいかない。

お隣の鎌ヶ岳が見える


痩せ気味の急な尾根を登って行く


おや可愛い

デカイ。山頂の岩が落ちてくるんだろうか。

最近のお気に入り。バリボリ。

ロープウェイだ。

クライミングも盛んだというけれど、あれを登るのかな




登り続けていくと、途中西に向かっているルートが北に折れる地点がある。
そこが分かりにくかった。一旦なだらかになり、尾根を回り込んで曲がってトラバースするのが正解ルートだが、道が見当たらず、少し登ってみたが分からない。
そのまま登ると明らかに獣道というか崖を無理やり登っている感じがある。
間違いなくルートを外れたと感じたが、GPS位置は問題ない。
大きく外れているわけではないみたいだからやっかいと言ったところか。
一旦見通しが効きそうなところまで登り上げたが、その先は崖になっており進めず。
しかし見渡してルートであろう方向に見当をつけて降りていくと、山道が見えた。

ほっとしてルートに復帰する。自分一人なら落ち着いて対処すれば良いが、息子を連れている分少し焦る。赤テープもあるにはあるのだが、黄色の場合もあり、黄色は認識しにくい。
また赤でも垂らしてないものが多く、認識しにくいものが多かった印象だ。






山頂


ロープウェイの地点まで着いた

山頂が近くなってくると人口の階段が出て来始めた。
途中の看板にも一の谷ルートは中級者向けと書いてあり、失敗したなと思った。
下調べが不足するとこういう事になる。

進んでいくと展望が開けてくる。
ここで中高年女性登山者とすれ違うが、「笹が当たってるよー、パパは見えないもんねぇ」と言われ、少しもやぁ。
その後同じグループではないかもしれないが、中高年男性とすれ違い様に「偉いねぇ。頭だけは気を付けてね。笹が目に入るといかん」と言われ、素直にありがとうございます気をつけますと返せた。

果たしてこの違いはなんだろう。
同じ事を指摘されているが、前者はもやっとし、後者は素直に受け止められた。
他の人とも話をしていて思ったが、前者は私に話かけず、子供に話かけて親を非難しているのでもやっとするのかなと。後者は親に話かけている。そして相手のためを思って出てくる言葉かなと思った。

偏見を持ちたくはないが、こういう経験が積み重なる事で偏見も生まれてくるのだなと感じる。

さて、ロープウェイの地点まで着くと一気に開ける。
ここは元々これだけ平な地形だったのか?それとも切り開いたのか?切り開くったってここまでは無理か。そう思うと元から山頂にこれだけなだらかな地形があるということになる。
あれだけ険しい山道との対比が凄い。
ここは麓からロープウェイで来れるので、観光客もたくさん来ている。

少し休憩してから山頂に向かう。
山頂に展望はないが、少し向こうに開けた場所があるのでそちらの方が展望は良い。

鎌ヶ岳だ。見た目は一番特徴的な気がする。










山頂の西側に開けた場所がある。




おにゅー靴

山頂で昼飯を取るが意外と寒い。
息子は乗っているだけなので冷えている。モンベルのウインドブレーカーを着せておく。
ごはんにしようと思ったら息子が突如お漏らし!
びっくりしたが出てしまったものは仕方ないので、すぐにオムツを換える。
途中大休憩出来るポイントもなかったためそのまま来たが、やはり2時間持たないか。
それともたまたま向きがまずかっただけか。

食事を終えて早々に下り始める。





最初は中道から下る予定だったが、一の谷の険しさから他のルートもちょっと考えた方が良いかなと思い始めた。
休憩所にいたお姉さんに聞いてみると国見峠から降りる裏道が最も初心者向けとのこと。
しかしそちらから降りると回り込むので時間がかかる。
夜に用事があるし、うーんと悩む。

表道から降りていく軽装の家族連れが見えた事と、地形図上一の谷よりはゆるそうな勾配だったので表道から降りる事にする。当初予定していた中道は調べると鎖場などが多いようで、ベビーキャリア登山には向いていなさそうだ。

表道ルート





花崗岩。ざらざらしているので滑りにくい。

一度渡渉する


下り初めてみると意外と表道も急勾配。
ロープや鎖場がある。キャリアでも降りれないことはないが、かなり慎重に行く。

途中同じくキャリアと子連れで2人連れているお父さんがいたが、お姉ちゃんらしき女の子は一人で苦戦しながら降りていた。大変そうだ。
自分は大人用の登山靴でグリップしやすいからいいが、子供用にもグリップするやつあるんだろうか?ザレ場なんかは普通のスニーカーでは危険だ。

とにかく降りていくと車の音が聞こえ始め、鈴鹿スカイラインが見えてくる。




見えた



途中で道路と出会う。
ここで道路に出るのではなく、裏手の道からさらに降りていく。

きのこっのっこーのこ

橋の下をくぐる


真っすぐ進むと峠に向かう。一の谷山荘に戻るには左折して渡渉する


橋をくぐったところで道を間違えかけた。
まっすぐ進むと別の峠の方面に向かってしまうのだ。
GPSを確認して修正。渡渉してスカイラインと並走して降りていく。






後は山荘まで戻って終了だ。

所感

登山道

御在所岳はロープウェイがつながっている関係か、登山道が廃れているように感じた。
やはり都会近郊でロープウェイがあり観光地化すれば、自然に身を置きたい人は遠ざかる。
理解、ルール、マナーあっての山小屋も完全観光地には対応出来ないだろうから無くなっていく。そうすると登山道を整備する人がいなくなる。山道を踏む人が減れば道は無くなる。

お隣の竜ヶ岳はロープウェイもないから整備された登山道があるだろうか。

ベビーキャリア

ベビーキャリアでコースタイム5時間の山行は初めて。
やはり登りはコースタイムそのままと言ったところか。
下りは意外と1人の時と大きくは変わらなさそうだ。

鎖場やロープの場所は厳しいと思っていたが、頭上さえ気をつけていれば案外行ける事が分かった。

モンベルのサンシェードは息子の頭部より上にあるので、引っ掛かりやすい。
しかしそれで頭を打つ前にサンシェードが引っかかるので予防の意味合いもある。

体力的にはまだ問題ない。おそらく6-7時間の日帰り行程ならいけるだろう。
しかし筋力的には10時間弱歩いた時くらいの疲労感だ。4時間強しか歩いていないが。

ローカットの登山靴

今回おそらく初めてローカットで登山した。

普段履き用で雨の日も使えるゴアの靴が欲しく、好日山荘でセール品だったSALEWAのMS WILIDFIRE GTXを購入した。
デザインが好み、ローカット、履き心地がいい、ゴアというところが決め手。

初めて買った登山靴のコロンビアのセイバーミッドは既に日帰りでも役不足。山に履いていく気にならない。必然的に軽い山行でもSALEWAのCROWを履いていたが、やはりオーバースペック感は否めない。
なので今回のWILDFIREを使ってみたら大当たり。

日帰りの低山にはちょうど良い。靴も軽いし思ったより捻る心配も少ない。
ソールもビブラムじゃないが全然問題ない。ザレ場も大丈夫だった。濡れた岩はまたどこかで検証出来ればいいが、今回の山行で靴に不安を覚える事がなかった。

SALEWAは比較的最近日本に入ってきたメーカーなのか、他のメーカーより人気がないようでよく安売りしている。
しかし履き心地は抜群。特に踵の部分が最も違和感がない。
後デザインが派手過ぎず渋すぎないので好み。

元値は高いが、セール品ならお買い得と言える。

使用機材

・Nikon D750
・Nikon AF 24-85mm f2.8-4D

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