登山靴の修理 ~ SALEWAのカギホック修理、アッパー修理 & LOWAのソール修理 ~
サレワの登山靴であるCrowを修理に出しました。
好日山荘などで扱っている靴なので、好日山荘経由でメーカー送りです。
1か所は履き口のところ。購入した初期の頃にスパッツなしで歩いていたら、擦れたり岩や木に当たったりして履き口が破れてしまいました。
こちらはゴアテックスの部分まで破れは進行しなかったし、スパッツを併用すれば浸水も特になかったためしばらく放置していた次第です。(それでも使用数回目で破れてしまうのは製品の問題か使い方なのか・・・)
■SALEWA Crow GTX カギホック修理
しかし今回左足外側にあるカギホックがなんと根元からポッキリと折れてしまいました。しかも一番荷重がかかる足首の部分。
元より薄いアルミを曲げてつけてあるだけだったので、若干不安ではあったんですがやはり折れてしまった。最初かなりきつかったため、少し広げたりしたのも原因の一端でしょう。
元々そんなに強くないところを広げたりして変形させることで疲労が促進されて折損につながったと思われます。たぶん。
山行中に折れたので、その時は仕方なく近くに縫われているワイヤーに無理やり紐を通して凌ぎました。しかしこれはさすがにそのままにしておくわけにもいかず修理に出すことにしたのです。で、ついでにどうせなら上記の履き口も直してしまおうと。
最寄りの好日山荘に持ち込んだところ、1ヶ月強くらいかかるとのこと。
それだと連休に間に合わんなと思ったがLOWAで凌ぐことにしてお願いしました。
後日見積もりをもらうと履き口とカギホックで7000円程度とのこと。
意外と安い。
そのまま修理をお願いしたところ案外早く2週間強で返ってきました。
ワイヤーがひっかかっているカギホックが今回交換した部分です。
履き口もカギホックも修理前の状態を撮影するのを忘れていました。失念。
カギホックは最初DIYで直せないかいろいろ調べてみたんですが、このタイプで裏にゴアがあるためちょっと無理かなと思いました。裏地の縫製を一旦剥がしてカギホックを打ち直して、さらに縫製しなおすとなると、縫製技術がない自分では手が出ません。
そして街の靴屋にも一度聞いてみましたが、厳しいと言われてしまったので結局メーカー送りです。しかし案外早かったのと、値段もそこまで高くなかったので素直にメーカー修理に出すのもいいかもしれない。
さて、交換されたカギホックですが材質を変えたのか色が違います。それともメッキの違いですかね。
対策品になってたら嬉しいですが、これだけ見てもよく分かりませんね。
■SALEWA Crow GTX 履き口修理
履き口は革を張りなおしてくれていました。
赤いヌバックレザーの部分を一旦少し剥がして貼りなおしているようです。
パッチ部分も剥がれないよう溶着してある。また使わないと分からないけれど、ぱっと見た感じは悪くないですね。
最終的に払った金額は7040円+税でした。
修理箇所はカギホック1か所、履き口破れ2か所の計3か所です。
因みに好日山荘は修理でも割引券が使えたりポイントが貯まったりと案外お得でした。
■LOWA ソール交換
さてこちらはずいぶん前になりますが、詳細に記載していなかったのでついでに追記。
この登山靴は祖父が生前最後に購入したっぽいもの。
実家を掘り返していたら見つけました。
他の登山靴はローカットのモデルばかり。既に使える状態になかったんですが、このLOWAだけはあまり使う機会がなかったのか綺麗なまま。
暇さえあれば山を駆け回っていたみたいなので、高齢になってから買ったのでしょう。
革張りなので今でも十分使えそうです。ソールも全然減っていない。
ということで実家から持ち帰ってそのうち使おうと靴箱に入れて置いたら・・・
見事にソールが崩壊しました。
元より危ないかなぁと思ってはいましたが、加水分解おそるべし。
久方ぶりに空気に触れて一気に進んだと思われます。
アッパーは全然綺麗 |
両足ともボロボロになりべローン状態 |
ということで修理に出すことにしました。
と言っても古いためモデル名がサッパリ分からないし、メーカーでも修理取り扱いしていないかもと思い、靴修理大好き工房(ナカダ商会)さんにお願いすることにしました。
状態の説明と一緒に写真を送付して見積もりを依頼。
丁寧な回答と共に下記の金額が提示される。
ソール交換(VibramTsavo)¥10,500-、ラウンドラバー交換¥3,000-、合計¥13,500-(別途消費税)
金額的には普通ですが修理内容を細かく説明してくれているので安心感はあります。
1万を超えると送料無料になるもの良いですね。
発送は集荷サービスを利用。予定通り1ヶ月ほどで修理完了連絡が来ました。
写真は修理後に何度か使用した後 |
ラウンドラバーと合わせて綺麗に修理されて帰ってきました。
ビブラムソールも以前のものともSalewaのものとも異なるソールです。(Tsavo)
下記ページが詳しいですね。中級山岳用らしい。
実際に何度か使ってみました。
サレワのMulazソールよりは少し柔らかく歩きやすい。(サレワも特に歩きにくいわけではないですが比較して)
通常路面のグリップは差をさして感じませんが、濡れた路面は明らかにMulazよりグリップします。Mulazは岩場向けなので、よりオールラウンダーということでしょう。でもこのソールいいな。
靴がハイカットで縦走向けなのもあり、狭い岩場にはサレワの方が良いかなと。
こっちは重量も重いです。
登山靴が2-3万くらいで買えるのでわざわざソール交換や修理をする人は減っているそうですね。Salewaの履き口とLOWAのソール交換を近所の登山用品も扱うアウトドアショップに持っていったら、修理より買い替えを勧められました。そういうわけじゃないんだけどな。
Salewaはかなり慣れてきて履きやすいし、LOWAは思い入れがあるから履きつぶしたい。
登山用品は高機能で良い作りのものが多いし、使い込む道具だから愛着をもって使うには修理も一つの手ではないでしょうか。
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